No.015一文字から始まる人格採点

アゲアシトリ

長い話の一文字だけをついばみ、そこから書き手の信用を丸ごと持ち去るトリ。訂正が済んでも、採点会は終わらない。

「その字も書けない人が語ってるの?」

分類
一字査察属 / 校閲居残科
主な生息地
告知の誤字、数字の書き間違い、訂正後も続く返信欄
アゲアシトリのイラスト
捕獲標本 No.015アゲアシトリ一字査察属 / 校閲居残科

01 / 標本外見スケッチ

姿にまで出る、この癖。

🔍 標本スケッチ

片目は一文字専用の拡大鏡。小さな濁点も逃さないが、隣にある「訂正しました」の札は視野に入らない。

02 / リアル遭遇シミュレーション

こんな返信欄、見たことある。

会話はすべて創作です。名前ではなく、やり取りの流れを観察してみてください。

SCENE 01展示のお礼、誤字一つ。

投稿者

展示へのご来場、ありがうございました!

アゲアシトリ

「ありがう」って。こういう所に普段の雑さが出ますよね。

投稿者

誤字を直しました。ありがとうございます。

アゲアシトリ

直せばいいという話じゃないんです。

ここが、この生態。

誤字は確かにあった。そして直った。ここから「普段の雑さ」を問い続ける部分は、校正の残作業ではない。赤ペンの仕事が終わっても、赤ペンの持ち主が帰らない。

SCENE 02レシピの前に、助詞の試験。

投稿者

このスープ、野菜を多めで作るとおいしい。

アゲアシトリ

「多めに」でしょ。日本語もまともに使えないの?

別の読者

作ってみたらおいしかったです。

アゲアシトリ

味以前に、発信するなら文章を整えるべき。

ここが、この生態。

助詞の間違いは直せる。そこから料理や発信者全体の値札を付けると、話が別の場所へ飛ぶ。

03 / 生態あるある

つい見入ってしまう、三つの癖。

  1. 誤字から全体へ飛ぶ

    「開催」が「開際」になっていると、企画の内容より主催者の能力の話になる。一文字で全科目を採点する。

  2. 訂正後も居残り校閲

    直したと伝えても「公開前に見直すべき」。必要な訂正から、終点のない反省文へ進む。

  3. 本題に戻る人を雑扱い

    内容を話し始めた人へ「細部を軽視する人は」。細部を大切にしすぎて、全体が行方不明だ。

04 / 見分けどころ・ひと呼吸

似ている話と、ここが違う。

見分けどころ日付や金額の訂正はとくに重要。間違いの指摘を嫌う話ではなく、指摘を人格の値札に変え、修正後も付け続ける話だ。

「一文字を直すために、人格まで再提出しなくていい。」

直すべきものは直そう。「ありがとう」も敗北宣言ではない。訂正と、無制限の説教を受けることをセットにしない。

観察が済んだら、あなたの時間へ。

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01

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02

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03

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